小児歯科|横川駅徒歩5分|広島市西区三篠町の歯医者|ゆうなぎ歯科こども歯科

〒733-0003 広島県広島市西区三篠町1丁目3-20 NEW’S 壱番館1F
Tel.082-555-9229

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小児歯科

小児歯科|横川駅徒歩5分|広島市西区三篠町の歯医者|ゆうなぎ歯科こども歯科

当院の小児歯科の特徴

当院では「虫歯の予防」と「治療でこどもが泣かないこと」を大切にしています。虫歯の予防が大切であることはいうまでもありませんが、治療で辛い思いをしてしまうとトラウマで歯医者嫌いになり、大人になっても歯科医院に通うのが怖くなり歯を失う悪循環になります。当院では初期虫歯の早期発見、管理とこどもの成長に合わせた治療により、安心して通えるように配慮した診療を心がけています。

当院の小児歯科の特徴

虫歯になる原因とリスク

虫歯はお口の中の虫歯菌が食事(糖)をエサに酸を作り、歯を溶かしてしまう感染症です。親ならば誰しも「こどもが虫歯で困らないようにしてあげたい」と願うものです。しかし忙しい子育ての毎日の中で虫歯予防に一生懸命取り組むのは容易なことではないと思います。虫歯予防に大切なのは虫歯の原因とリスクを理解し、効率の良い予防方法を知ることです。

こどもが虫歯になる原因

  1. 乳歯は歯の質が弱い
    乳歯は永久歯と比べて石灰化が弱いため柔らかく、虫歯菌の出す酸への抵抗力が弱いのです。
  2. 歯みがきが上手にできない
    こどもは手先の器用さが足りず、丁寧に歯みがきすることができません。はみがきが自分で丁寧にできる器用さになるのはおおよそ10歳前後です。また生え変わりの時期である混合歯列期(6~12歳頃)は歯の高さがバラバラで複雑になるためきれいにみがくのはとても難しいです。
  3. 飲食回数が多い
    飲食回数が多いと虫歯菌の栄養が常にあるので虫歯になりやすくなります。こどもは成長に多量の栄養が必要で消化機能が未熟なため、大人と同じ3回の食事では十分な栄養が摂取できず飲食回数が増える傾向にあります。

虫歯のリスク

  • 虫歯菌の強さ:虫歯菌にも個性があり酸を出す力が強い菌とそうでない菌がいます。
  • プラークの量:歯みがきが不十分だとプラークが停滞し虫歯になりやすくなります。
  • 唾液の緩衝能(かんしょうのう):虫歯菌の出す酸を中和する作用のことです。
  • 唾液の量:唾液が多いと虫歯菌を洗い流す力が強く虫歯になりにくいとされています。
  • 飲食回数:飲食回数が1日5回以上になると虫歯リスクが高くなります。
  • 虫歯の有無:虫歯が1本でもすでにあると他の歯が虫歯になるリスクが高くなります。
虫歯のリスクチェック

虫歯になりやすい時期

人生において特に虫歯になりやすい時期は4つあります。

歯が生えてくる生後6ヶ月から3歳

歯が生えてくる6ヶ月頃から虫歯になる可能性があります。この時期は食事内容が最も重要です。この時期に糖度の高い食品(チョコレートやジュースなど)を与えすぎると虫歯になってしまうだけでなく、甘い物ばかり欲しがる味覚になってしまい人生を通して虫歯になりやすくなります。4~5歳で初めて虫歯が見つかるこどもが多いのですが、実は虫歯の出来始めは3歳までのことが多く、この時期に歯科医院で初期虫歯がないか確認しておくことが重要です。

第一大臼歯が生える6~8歳

最初に生える奥歯の永久歯を第一大臼歯といいます。この歯は溝が深いため虫歯になりやすく、この歯を虫歯にしないことがカギになります。シーラントという予防処置が非常に有効です。

思春期

思春期になると親による管理から自己管理が主体になります。生活が忙しくなり歯みがきがおろそかになったり、買い食いなどの飲食回数が増えたり、部活でスポーツドリンクを飲むようになり虫歯リスクが大きくなります。

老人期

歯ぐきが弱くなり歯の付け根の弱い部分が露出することと、手指の細かい動きが難しくなってくることが原因です。

効果的な虫歯予防

虫歯の原因とリスクをみていくと、歯みがきでプラークを取るだけでは十分な予防は難しいことがわかります。
実はきちんと歯みがきができなかった場合、約14日で虫歯は出来はじめます。2週間ごとに歯科医院に通う訳にはいきませんから、毎日の予防が重要なのです。ご家庭でできる虫歯予防は、「歯みがき(仕上げ磨き)」「飲食回数を減らす」「フッ素の使用」の3つです。歯みがきで予防効果を得るためにはプラークが全体の15%以下でなければなりません。これは忙しい現代の親にとっては簡単ではありません。また成長期で多くの栄養を必要とするこどもたちにとって飲食回数を減らすことも困難です。当院では歯みがき指導はもちろんですが、3つの中で最も簡単で効果が高い「フッ素ジェル」や「フッ素うがい」での虫歯予防を推奨しています。歯が生えた生後6ヶ月頃からうがいができるようになるまではフッ素ジェルの塗布、うがいができる年齢になったらフッ素のうがいへ切り替えましょう。
歯科医院では4ヶ月ごとの定期検診で虫歯のチェックと歯みがき指導、高濃度のフッ素塗布を行います。6~7歳で第一永久歯が生えてきたらシーラントという予防処置が効果的です。当院で一緒に虫歯ゼロ(カリエスフリー)を目指しましょう。

家庭でできる虫歯予防

フッ素うがいのメリット

寝る前にフッ素のうがいを行うと、歯の表面だけでなく歯ぐきや粘膜にもフッ素が付着します。これが寝ている間に歯に作用し虫歯に負けない丈夫な歯になるのです。うがいのメリットは液体なのでみがくのが難しい歯間部にも作用してくれるのと、自分でうがいできる手軽さがあります。

シーラント

シーラントは6歳頃に生える第一大臼歯に行うことが多い予防処置です。虫歯に非常になりやすい歯の溝をフッ素が入ったセメントで埋めて虫歯菌の侵入をブロックします。

フッ素洗口(うがい)・仕上げみがき・シーラント

こどもの虫歯治療

こどもの虫歯治療手順の方法は大人と同じですが、乳歯は永久歯と異なる特徴を持っています。そのためきちんと対策して診療する必要があります。

初期虫歯が見つけにくい

乳歯の虫歯は茶色くなりにくく、大きな虫歯で欠けて初めて発覚することがあります。そのため初期虫歯は視診(目視)ではわかりにくく、X線写真による確認が必須です。当院ではX線による被曝が少なく一度に多くの歯が確認しやすい咬翼法(こうよくほう)という撮影法を行っています。

つめものが外れやすい

虫歯治療で使うつめもの(レジン)にとって水分は大敵です。乳歯は成分に水が多く含まれておりつめ物が接着しにくいという特徴があります。またこどもは唾液が多く息にも多量の水分が含まれており水分の多い環境で治療しなければなりません。当院では装着が可能であれば「ラバーダム防湿」や「ZOO」という方法で、できるだけ水分を除外して治療を行います。

虫歯治療の流れ

  1. 初診時にX線写真(レントゲン)を撮影します。
  2. 虫歯が見つかった場合はスクリーニング(虫歯治療の練習)をします。虫歯を削る器具やラバーダムなど一通り治療に使うものを見せて治療に対する恐怖心を和らげます。
  3. 麻酔をして虫歯を削り取りつめものをします。虫歯の大きさによっては型取りをして銀歯を装着したり、根管治療(神経をとる治療)が必要になることがあります。

※虫歯治療が難しい場合は、虫歯が進行しないように専用の薬剤とセメントで処置をして経過観察します。治療ができるようになったら虫歯を取ってつめものをしていきます。

当院の虫歯治療

外傷(前歯を打った時)の対応

こどもは転倒しやすく、トラブルの9割が上の前歯に関係します。外傷の時は一刻を争う場合がありますので、すぐ電話連絡して来院してください。

歯を打って血が出た

X線写真をとって問題なければ経過観察します。衝撃で歯の神経が失活する(死んでしまう)と1ヶ月ほどで歯の色が変色してくることがあります。年齢や歯の状態によって適切な治療を行います。

咬傷(舌や唇を切って血が出た)

傷の深さを確認し、消毒します。傷が深い場合は縫合する場合もあります。歯が折れて破片が歯ぐきの中に入ってしまっていないかの確認も行います。

歯の歯折(歯が折れた)

歯が折れた場合は破片があれば接着剤でつけ直せる場合はあります。かけらを持って早めに来院されてください。

歯の脱臼(歯が抜けた)

歯が抜けた場合は再植(さいしょく)といって元に戻す処置が必要になります。抜けてから治療までの時間と歯の状態が成功率を左右するので、一刻も早く来院されてください。歯の表面の細胞が生きていることが重要なので、真水で洗うのは避け、牛乳に入れてお持ちください。

ケガで歯が折れた・抜けた時は?

よくある質問

何歳ごろから歯医者に通うべきでしょうか?

歯が生え始める生後6ヶ月頃からの通院がおすすめです。歯みがきの仕方や食生活で気をつけるべき点などのアドバイスを行いますので気軽に検診にお越しください。

こどもはX線写真(レントゲン)をとっても大丈夫でしょうか?

当院では「デジタルX線フィルム」という、X線量が少なくすむフィルムを使用して被曝量が少なくなるよう配慮しています。また小さいフィルムで範囲も狭く、防護エプロンで体をガードして撮影するのでご安心ください。

フッ素の使用は安全でしょうか?

フッ素は濃度と量をきちんと守って使えば健康に悪影響を及ぼすことはありません。世の中には色んな薬がありますが、どんな薬も量を間違えば必ず毒になります。フッ素は大量摂取で下痢をすることはありますが、それ以外に目立った副作用はありません。家庭用のフッ素は450~900ppmと濃度が低く安全性は問題ありませんが、ご心配な方は無理に使用を薦めませんので申し出ください。

乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてきました

永久歯が乳歯の真下から生えずにずれた位置からみえてきても、多くの場合は正しい位置に移動してきて自然に生え変わりますが、中には乳歯が抜けずに残ったままで歯ならびが悪くなることがあります。自然な生え変わりが難しそうな場合は抜歯が必要になります。